修学旅行3日目。最終日を迎えました。
ホテルのことについて前に少し触れましたが、私事を少し書かせていただきます。
私(校長)は、管理職以前になぜか3年生の担任になることが多く、数えてみるとこの修学旅行が15回目の引率になります。
しかも、その多くが京都・奈良での修学旅行です。
京都・奈良は素晴らしいです。
その歴史的価値や短時間での移動可能な範囲に見るべきものが多くあることなど、多くの学校が京都・奈良の修学旅行を続けているのもうなずけます。
しかし、京都・奈良が今、少し変わってきています。
一つには外国人観光客の増加です。
外国からたくさんの人に来ていただけることは大変嬉しいことではあるのですが、京都・奈良の観光地を巡る中で、日本語を聞くよりも外国語での会話の声が多いような気がします。
もともと修学旅行生が多い時期、その他の観光客が増加し、駐車場に入るまでに1時間かかるとか、清水寺に向かう坂で身動きがとれなくなる等の課題が見えてきています。
そこで今回の本校の修学旅行です。
少々山にはいりこんだ嵯峨野・嵐山のホテルで宿泊したのは、15回目にして私自身初めてです。
そして、価値が大きいと同時にバスに乗れない等、なかなか難しさがある2日目の班別自主行動をタクシー行動に変えました。
この新たな試みが、私は大成功だったと思っています。
3日間と限られた修学旅行の期間を、有効かつ価値あるものにできたと思っています。
さて、3日目の朝も運動部の朝練で始まりました。
残念ながら今日は、○ッ○ー部が参加しませんでしたが、バスケットボール部に加えて新たに卓球部や電子工作部の部員も入っての朝練でした。
最終日の朝は、少々忙しくなります。
部屋の片付け、荷物整理、大きな荷物を宅配便で送る(甘やかしすぎでしょうか・・?)等々を30分ほどで片付けての朝食と出発式です。
今日メインの活動は、嵯峨野・嵐山の班別活動です。
歩いて移動できる範囲に、見てほしいものがたくさんあります。
私は「天竜寺」と「渡月橋」近辺の担当でした。
たまたま出会ったグループの写真や情緒ある景色をご覧ください。
私たち教員が、最も心配していたのがこの後です。
多くの学校は、最終日にタクシー行動を計画します。
そのことで新幹線の出発時間に合わせて、タクシーの運転手さんに確実に駅まで連れてきてもらえます。
しかし前述の通り、本校の今回の修学旅行は、最終日に班別の自主的な活動を計画しました。
万が一のトラブル等により、時間までに集合できなければ、帰りの新幹線に乗り遅れることも考えられます。
ドキドキしながら嵯峨嵐山駅で生徒を待ちます。
すぐ隣にトロッコ電車の駅がある集合場所、結果的には全班が集合時間を守って集まりました。
ホッとした一瞬でした。
ここまで来れば、後は東京に戻るだけです。
京都駅で新幹線に乗り込みました。
もちろん帰りもグリーン車の快適な旅です。
本当に最後の活動になります。
東京駅での解散式です。
お世話になった近畿日本ツーリストのお二人、看護師さん、写真屋さん。
私たちのために誠意をもって働いていただいた皆さんに感謝しました。
2泊3日の修学旅行。
一つ一つの場面に、成長して大人に近づいている素晴らしい姿を見ることができました。
その反面、まだまだ大人になりきれない、課題や失敗もありました。
できたことできなかったこと、それを自分自身が整理し、次への成長につなげて欲しいと生徒の皆さんに伝えました。
東京に向かう途中、
「中間考査まであと何日かな?」
「明日は勉強しよう」
そんな声も聞こえてきました。
テスト、文化祭、進路決定、卒業式。
残された中学校生活を、さらにさらに充実させ、次のステージにつなげて欲しいと思います。
生徒の皆さん、お疲れ様でした。
また、これから頑張りましょう。