修学旅行 2日目

 深夜から降り続く雨・・。奈良は雨・・。

 生徒たちの行いの良さとツキもここまでか。楽しみにしていた鹿と戯れる予定も企画倒れに終わるのか。
 そう思わせた朝の天気でした。

 しかし、まだまだ生徒たちはもっています。ホテルを出る頃から雨は次第に弱まり、傘がいらないような時間帯もずいぶんありました。
 お昼に京都に着いた後は、日差しもあって少々暑すぎるような気候にかわりました。
 まだまだ楽しい時間は続きます。

 予定通りに朝食をいただきました。よく寝られなかったのかちょっと疲れ気味の顔も見られましたが、大きな病気やケガもなく、ほとんどの生徒はしっかり食欲もあります。


 本日は、基本的に班ごとの活動を行います。
 ホテルを出て最初に向かったのは東大寺です。大きな大仏様に手を合わせ、鹿と遊び、襲われ、パンフレットをかじられ、思い出をたくさんつくりました。


 そして、近鉄を使って全班が京都に向かいます。
 もう今では当たり前なのでしょうが、この日用のGPS付きのケータイを各班長に渡し、本部で各班の位置を確認します。
 何かアクシデントがあった時は、本部に連絡して指示を受ける態勢をとっています。

 南禅寺と銀閣にチェックポイントを設け、そのどちらかに必ず来るようにしましたので、どちらかといえば今日の活動は京都市内の北東地域が中心になりました。みんな良い顔をして班活動を楽しんでいます。
 ここ数年の傾向で、この時期は特に修学旅行生とアジアを中心とした外国の方がたくさん京都を訪れており、乗りたいバスに乗れないなどの課題もあるのですが、初めての活動をしている生徒たちにはあまり気にしていないようです。こんなもんだ、という気持ちで一生懸命にやっています。


 本日の夕食は、次の活動の関係で、ちょっと(いや、すごく)早めのすき焼きです。
 清水寺に向かう坂道の途中にある「順正 おかべ家」に全員が集合していただきました。
 食事開始が16:30。
 ちょっと早すぎてみんな食べられないかなぁ、という心配もよそに、(特に男子は)ご飯をたくさんお代わりし、女子が食べきれなかった肉をもらい、本当にお腹一杯食べて幸せそうです。


 食事後、本日最後の活動は、青蓮院というお寺でお坊さんのお話を聞き、お抹茶とお菓子をいただき、お琴の演奏を聴くというものです。これもご存じの方が多いと思いますが、青蓮院のお坊さんは「厳しい」です。
 お寺の中では私語厳禁!身だしなみを整え、身体的に無理がない限り正座でお話を伺います。
 
 静粛な中で様々な自然の音が耳に入り、心が広がった中で聞くお坊さんのお話は、心にしみこんでいきます。
 他の生命をいただいている食事の話、そして、「大切な5つの心」。

 「はい」という素直な心
 「すみません」という反省の心
 「おかげさまです」という謙譲の心
 「させていただきます」という奉仕の心
 「ありがとうございます」という感謝の心

 私たちもまた、「よき心の灯火で一隅を照らそう」として生きていきたいものです。


 青蓮院で集合写真を撮り、地下鉄で本日のホテルに向かいました。
 到着したのは、「ホテル カンラ 京都」。

 中学生にはちょっと贅沢・・、と思うような豪華なホテルです。
 明日はもう最終日、友と過ごす最後の夜をしっかりと味わったと思います。


 夜も更けてきました。
 先生方も少々疲れが出てきています。

 もう一日、お互いに頑張りましょう。
 お休みなさい。