繰り返しのお礼になります。先週は登校による個別対応にご協力いただき、ありがとうございました。この日記にも書きましたとおり、本当に一瞬ではありますが、学校に活気が戻り大変うれしく感じました。しかし緊急事態であることには変わりありません。まだしばらく休校は続きます。
さて、先日新たに課題をお出しいたしました。自宅で、一人で課題をやることは大変なことだと思います。家にいることにも飽きてしまうかもしれませんが「気晴らし」もしにくい状況です。それは大人の皆さんも同じでしょう。こんな今だからやれること…も、そろそろネタが尽きてきますね。
こんな今だから、私がやっていること。それは「考える」こと、です。
今、世界で起きていることは、これまで誰も経験をしたことのない状況です。おそらく落ち着いた頃に振り返ってみると「あの時こうしていれば」と思うことがたくさんあるのでしょうが、今、日々状況が変化する中で、何が正しくて何が間違っているのかを見極めることは極めて困難です。休校以来、私たちも様々な対応を迫られ、その度に最善策を考え、いざ実行の日を迎えると、全く別の対応をしなければいけなくなった、ということが繰り返されてきました。2通り、3通りの対応策を考えておいたことが全く役に立たなくなることの繰り返しといっても過言ではありません。
では、その「考えたこと」は無駄だったのか…。
そうではありません。用意した対応策そのものは無駄になったのかもしれませんが、「考える」という行為は絶対に無駄にはならない。私はそう思っています。デジタル化された現代社会、ICTやAIの普及により、考えるよりも先に結論が出る時代です。私たちはいつの間にか「考え」という行為自体をしなくなってきています。与えられたことをこなすことで精一杯になっていたりもします。
そんな今だからこそ、物事について「考える」。その時間を与えられている、と思っています。「考える力を高めることができた」。そんな休校期間であればいいなと思っています。
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