鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年6月17日(水)
SNS

発信する時、その内容を自宅の玄関に掲示できるか、を基準にしてみてください。

6月16日付東京新聞朝刊、教育欄「意図を探り冷静に判断を(情報リテラシー専門家 小木曽健氏)」に掲載されていた言葉です。
今回の新型コロナウイルス感染拡大にあたり様々な憶測(トイレットペーパーがなくなる、など)がSNSで飛び交いました。いわゆる「デマ」や不確実な情報を、なぜ人は信じてしまうのか。小木曽氏は「人は信じたい情報を選びやすい」とした上で「信じたいという気持ちを引き算し、冷静になることが大事です」と伝えています。
「〇〇がウイルスに効く」「次は××がなくなる」などの情報に振り回されてしまったか、と私自身も反省しています。

「デマは社会秩序を乱す違法行為だ。当局は8人の違法人物を召喚し、法に従って処罰した」

6月17日付産経新聞朝刊一面、「コロナその時、」に掲載されていた言葉です。世界が新型コロナウイルスにどう対応してきたかを時系列で追った特集記事にあるこの言葉は、ウイルス感染者が世界で初めて見つかったとされる地域の警察当局がSNSに投稿した一文であると紹介されています。
思い返してみると、昨年末から今年にかけて、確かにこのような報道があったように認識しています。「新種のウイルスが原因と思われる肺炎患者がいる」という情報を、デマと判断し処罰した。この最初の情報も確かSNSで発信されたものではなかったでしょうか。

SNS。(ソーシャル・ネットワーキング・サービス social networking service)

発信された情報が正しいものなのか、間違っているものなのか、それを見極めるのは本当に難しいと思います。時に「信じよう」という思いが裏目に出ることがあります。逆に「ウソだ」と決めつけることで真実をねじ曲げてしまうことにもなります。

中学生の皆さん。休校期間中は今まで以上にSNSから情報を得る機会が多かったのではないでしょうか。そして自らも情報を発信したり、人と実際に会うことができないから、SNSを介して連絡を取り合ったりしたのではないでしょうか。
さて、あなたが発信した情報は「自宅の玄関に掲示できる」内容でしたか?

(※保護者の皆様へ SNSにおける誹謗中傷は犯罪行為になります。また脅しやわいせつな画像を要求したり送りつけるなども犯罪行為です。SNSができる環境をお持ちのお子様は、被害者にも加害者にもなり得ます。昨日の日記に掲載したように、お子様に一声かける際、SNSは大丈夫か確認してあげてください。悩みを持っているお子さんがいるかもしれません。そしてもし不審なメールや画像がありましたら、即警察に相談してください。学校でもSNSのトラブルに関しては悪質な犯罪行為として対応していきます)