鹿浜菜の花中学校

校長日記

<<前のページ | 次のページ>>
2020年6月16日(火)
心の健康

五月病、という言葉があります。
四月に新しい生活がスタートし、緊張の毎日をすごして1ヶ月もするとゴールデンウィークが訪れます。身体的にも精神的にもリフレッシュして、またゴールデンウィーク明けから頑張ろう!…、とはいかず、長い休みの間に仕事や学校に気持ちが向かなくなり、再開が憂鬱になってしまう。四月は元気だったのに、ゴールデンウィークが明けた五月になると気持ちが前向きにならなくなってしまうことを「五月病」と表現します。
また、サザエさん症候群という言葉もあります。これはもう少し短期的で、日曜日の夕方、サザエさんが始まると「また明日から仕事か…」と憂鬱になってしまうことを指すようです。
いずれも休み明けのことを考えると憂鬱になってしまう気持ちの状態を表すものなのですが、今回の自粛生活や休校措置は、それらを遙かに上回る期間、休みが続きました。なのに、こうした言葉がうまれてきません。なぜでしょう。

大人の社会的には「働けることって大切なことなんだな」と実感できたことが要因ではないかと思っています。仕事上のストレスはたくさんあると思うのですが、それよりも「働けないストレス」の方が高かった。だから仕事の再開はむしろ喜ばしいと感じる人が多いのだと私は思っています。
では、学校はどうでしょう。

完全な再開は来週からです。現在もまだ登校より休みの日の方が多い状況ですから、生徒の皆さんの心にどのような影響があるのか、あったのか、今の時点ではわかりません。心の健康は、身体の健康よりもめまぐるしく変化すると思っています。なのに「自分でも気づきにくい」という特徴もあると思います。人に言われてみて「はっ!」とすることもあるものです。
保護者の皆様、学校の本格再開前に、心配事や不安なことはないか、どうぞお子様に一声かけてあげてください。異変に真っ先に気づくのは保護者の皆様です。そして少しでも異変を感じたらお伝えください。学校でもより注意して見守ることができますし、場合によっては直接声をかけることもできるでしょう。

校長室も現在開放中!(換気のためだけではありませんよ!)。よろしければ、いつでも立ち寄るようお子様にお伝えください。もちろん保護者の皆様も、ご相談があればいつでもお越しください。お茶ぐらいは…(笑)