|
先ほど、今年最後の全校集会が終わりました。
そこで私が全校生徒へ、そして全ての教職員へ向けて話をしたメッセージを掲載して、2020年の最後の校長日記にさせていただきます。
後期の始めに「整える」という話をしました。そして今週水曜日にも改めて「言語環境を整える」、「服装を整える」、「1年生は授業を整える」、「2年生は学習を整える」、「3年生は受験に向けて整える」という話をしました。これは99%達成ではトラブルはなくならない。100%達成をしなくてはいけない。そう伝えました。そしてそのことについて生徒の皆さんから意見をもらいました。
その意見の中に
「言語環境も、服装も、100%なんてそもそも無理だ」という意見がありました。
「一度言ってダメな人は、何度言っても、直らない」という意見もありました。
「先生たちから『みんなで声を掛け合いましょう』と言われたので、声をかけたけれど、何も変わりませんでした。それでも声をかけ続けなければいけないのですか。校長先生、教えてください」と訴えてくれた人もいました。
中には、「乱暴な言葉遣いや授業中の立ち歩きなどでストレスがたまっていく。授業が中断することで自分の将来に影響が出てしまうと考えると、悔しいし悲しい」、そんな声もありました。
こうした思いをさせてしまっていることについては、校長として率直に謝らなければいけないと思いました。ごめんなさい。本当に申し訳ありません。
そういう状況において、ある3年生が「整える、を達成するには、『一人一人の気持ちを整える』ことが必要だ」と教えてくれた人がいます。
「気持ちを整える」。この言葉を全校生徒、そして全ての先生方にも伝えたいと思います。
ある3年生は、「受検に向けて整える」について「正直、みんなを見て焦っている」、と、率直な気持ちを表現してくれた人もいました。焦る気持ちはとてもよくわかります。そんなときだからこそ「気持ちを整える」という仲間のアドバイスを大切にしてください。
2年生の中には、先日私が話した「死ね」という言葉をなくすことについて、友達と話し合ったと書いてくれた人がいました。友達同士で「気持ちを整える」ことができる関係というのは、本当に素晴らしいことです。
1年生のある男子生徒は、私の話を聞いて、「僕はよく『なんで俺だけ、俺だけじゃないじゃん』と言っていることに気がつきました。それは整っていない証だと言われてみて、確かにそうだなと、思いました。授業でも生活面でも自分は整っていないのを自覚しました。これからは授業でも生活面でも整えていきたいと思いました。」と書いてくれた生徒がいました。少しずつかもしれないけれど、確実に届いていると感じさせてくれました。
悔しい、悲しい思いをさせてしまったり、無力感を味合わせてしまったことは、本当に深く反省しています。でも反省するだけではなく、みんなからのこうしたメッセージを読んで、私も私の気持ちを整えなければいけない、そう感じました。
私にできること、それは決して諦めない、そして信じる、です。
改めてそれに気づかせてくれて本当にありがとう。
来年はぜひ、みんなの力でよい年にしましょう。
|