春の足音がついそこまで来ています。冬眠をしていたかのようにすっかりご無沙汰をしてしまいました。人は怠けることを覚えてしまうと中々、戻れなくなると言うことを感じています。
3月14日(木)3年生最後の学年行事校外学習が行われました。本校は開校以来、長野の佐久パラダというところでスキー教室を行っています。朝も早く、行くまでの時間もかかりますが、行く前と帰ってくるときの生徒たちの変わりように私は教育の原点を見るようで大変有意義な校外学習だと思っています。
スキーは経験者ももちろんいますが、半分以上の生徒は未経験です。生まれて初めて難しそうなスポーツに挑戦することになりますから、行く前は意欲的になれない生徒も多く、他校はリゾートランドに行って好きな仲間とお菓子でも食べながら楽しむところもあるようですのでなおさらです。
しかし、行ってみるとインストラクターの先生たちが、能力別に分かれている生徒たちを段階を追って丁寧に指導してくださるので、午前中2時間足らずで全員の生徒たちが滑れるようになります。どんどん技術を習得していく生徒たちに若さって本当にすごいなと毎年思います。
昼食はカレー食べ放題になります。午前中にみっちり運動した生徒たちは、ここでも2杯、3杯とおかわりをし、休憩時間もほどほどに午後の練習へと意欲的に参加していきます。もちろん楽しいことばかりではありません。何度も雪の上で転びながら、上達していきます。
新しいこと、知らないことに挑戦する生徒たちに指導者がきちんと教え、確かな技能を身に付けさせていく。滑ることができるようになった生徒たちは、何回もリフトに乗り、楽しそうに滑って降りてきます。これからの人生の中で、確実にスキーを楽しめる人になります。
これが、教育の原点だといつも思います。我々教員もスキーのインストラクターの皆さんを見習って、しっかりと確かな学力を身に付けさせ、その力が将来の人生の中で生かせるように生徒たちに指導できるようにならなければいけません。
もちろん、けが人は一人もなく全員無事に帰ってきました。
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