鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年4月23日(木)
共に歩む

 「先生も大変ですね」。今朝、そんな声をかけてくださった方がいました。このような事態の中で私が校長となったことを知り、お声をかけてくださったとのことです。ありがたいお言葉でした。
 報道等で「今頑張っている医療従事者の方へエールを!」という言葉を聞くことが増えてきたように思います。医療関係の方々は本当に大変な毎日を過ごされていることかと思います。いつ感染するかわからないリスクを抱え、それでも毎日患者さんと向き合い続ける。私たちの想像を遙かに超えるご苦労をなさっていることでしょう。
 そう考えてみたときに、その方々にもきっとご家族がいらっしゃる。ご家族はきっとその方を支えている。その方にお子さんがいらっしゃれば、そのお子さんの面倒を見なくてはいけない。保育園にあずけるのかもしれません。そこには保育園で働く方々がいる。保育園で働く方々もまた感染リスクと向き合いながら、お子さんをあずかっている。
 あずかるお子さんにお昼ご飯を食べさせなくてはいけない。お弁当を持たせるには食材を買いに行かなければいけない。食材を買いに行くとスーパーには休む間もなく働き続ける従業員さんがいる。その方たちもまた、日々頑張っている。その後ろにはご家族がいらっしゃる。
 あずけられているお子さんも、そして自宅待機をしているお子さんも必死だ。不要不急の外出はできない。みんなで公園で遊ぶことすらできない。学校から出された課題だってもう終わってしまっただろう。やることが何もないことがこんなにも苦痛なのかと気づいたりする。
 休校がさらに長引くかもしれない。先生たちもまた自宅でできる課題を用意しなくてはいけない。世の中はオンライン授業を推進する動きが出てきている。こうしたことにも備えなければいけないかもしれない。準備をしても無駄になるかもしれない。でも、準備だけはしておかなくては…。
 今、頑張っていない人はいない。みんな頑張っている。だから頑張っているみんなへ、みんなで、エールを送ろう!
 共に歩む。鹿浜菜の花中学校の教育目標にもなっているこの言葉が、今は大切だと思っている。