何ごと?というタイトルですが、けっして昨日早朝の地震発生時刻ではありません。
2時間目が終了して校長室にいると2階3年生のフロアから大きな声が聞こえてきました。
「教室に入って!」
特筆すべきはこの声が、教員の声ではなく、生徒の声であったこと。思わず立ち上がり廊下に出ると、すでに姿はなく、ちょうどその時に職員室に戻ってきた先生に「今の声は、誰?」と訪ねました。残念ながらその先生も「誰」というのはわからなかったようでした。
これです!この声を聞きたかったのです!
10時38分というのは、3時間目始業の2分前をさします。この時間に生徒が自主的に声をかける。鹿浜菜の花中学校には、これができる生徒が育っていたのです。付け加えるなら、これができる生徒を育ててくれた先生がいるのです。
先生たちは時々「(生徒の中に)リーダーがいない」と悩むことがあります。その度に先生方に伝えてきました。リーダーは「いる」のではなく「育てる」のです。中学校入学時に、比較的しっかりとしている生徒がいることに気がつくと、つい私たちはその「しっかりした生徒」に頼ってしまいがちになります。そのイメージを3年間引きずってしまうことすらあります。
でも、違います。男女を問わず、中学3年間は心身共に見違えるほどの成長をします。その成長ぶりを見逃さず、しっかりと育てていくと、新たなリーダーが「育つ」のです。
休校もあってか、しばらくこうした声を聞くことができなかったこともあるのでしょうか。
生徒の「教室に入って!」の声に、ワクワクしました。
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