鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年7月3日(金)
知る

「どういう目的でこのアニメを見せるのかが気になった」

先日3年生がアニメーション映画「めぐみ」(政府 拉致問題対策本部 企画・制作)を視聴しました。本校は人権尊重教育推進校の指定を受け、平成30年度から人権教育に取り組んでいます。「北朝鮮による拉致問題」は東京都教育委員会が定める人権課題の1つです。
最近の報道で、この映画にも登場する横田めぐみさんの父親である横田滋さんがお亡くなりになったことが報じられました。詳細につきましては報道等でご確認いただければと思いますが、冒頭の言葉は、視聴を終えた生徒の感想に書かれていた言葉です。
さて、なぜこの映画を見せたのでしょうか。

昨日の1学年保護者会で相馬学年主任がこのような話をしています。
「知る、ということを大切にしていきたい。『知る』ことが『深く考える』ことにつながっていく。」
冒頭の質問にもし答えるとするならば、視聴した目的はこれです。

別の感想には「小学校の時にも見ました」という言葉もありましたから、これが初めての視聴ではないのかもしれません。しかし改めて見ることで、これまでは知らなかった、気づかなかったことを知ったり気づいたりすることがあります。「これを見るのは2回目だけど、毎回感じるものがある」という言葉もありました。
冒頭の質問をなげかっけてくれた生徒さんも、以下のように続けています。
「具体的に私たちが何をすればいいのか、何ができるのかが知りたくなった」

そう、この気持ちになってもらうために視聴しているのです。この生徒さんも、そのことにしっかりと気づいているのです。

全ては「知る」ことから始まります。これが学びの原点です。