鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年7月9日(木)
7組さん

昨日の放課後は校内研修会でした。その中で特別支援学級7組の先生から、次のような報告がなされました。

「できません」「助けてください」と伝えられるように声かけをする。

これは身に付けておくべき非常に大切なスキルです。もちろん特別支援学級に限ったことではありません。

中学生は「自分の弱み」を見せることが苦手な傾向があります。中学生に限らず、誰でも、とくくっても間違いではないかもしれません。できないことを悟られたくないために強がって見せたり、言い訳をしてみたりすることがあります。それでも強がりや言い訳をしてくれればまだよい方です。黙ってしまったり、自分一人で抱え込んでしまったりすると、周りの人は困っていることに気づかなかったりします。
7組の先生方は常にそれを意識して「できません」とか「助けてください」と伝えられるように声かけをしている、とのことでした。

できるのにやらない、やろうともせずに助けを求める、ということは控えなければいけないでしょう。しかし本当に困ったとき、できないときには素直にそれを表現する。誰にとっても大切なことです。これは「甘え」とは違うと思うのです。

数年前から学校教育において「SOSの出し方」について指導するようになってきました。これはいじめなどを受けたときに、一人で悩まず助けを求められるようになろうということが主旨ですが、中学生は思いのほか「親に心配をかけたくない」という思いが強く、特に親には相談できない傾向が見られます。困っていたら「助けて」と言うことは恥ずかしいことでも、おかしいことでもないのですが…。

お子さんは、困ったときに「助けてください」って言えますか?7組さんの教育からは、学ぶことが本当にたくさんありますね。