鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年7月10日(金)
すごい!恐るべし!

6月26日付け校長日記に「10時38分」という日記を掲載しました。
3年生が授業が始まる2分前に「教室に入って!」と声を出してくれた、という話です。その後の状況ですが…

今日は1時間目終了後の休み時間に1,2年生のフロアを巡回してみました。校長が驚いてどうするんだ!と叱られそうですが、驚きました。
2年生のフロアの一角には男子生徒が数名集まっていましたが、「そろそろチャイムが鳴るんじゃねぇ」と言いながら、自ら教室に戻っていきました。チャイムが鳴る1分以上も前のことです。
すごいなぁ、さすが2年生!と感心しながら4階の1年生フロアに上がった時にはチャイムがなる直前。廊下にいた数名の生徒が慌ててトイレに。話に夢中になっていたのかもしれません。しかし廊下を覗くとその数名以外は、すでにほとんどの生徒が教室に入っていました。中学校生活が始まってわずか1ヶ月で、この姿勢が身に付いている1年生も素晴らしい!

写真は本日10:38現在の2階3年生フロアの様子です。本当に驚くばかりです。休み時間とは思えません。廊下に生徒が1人もいないのです。写っているのは教員だけです。もう1枚は10時39分の教室内です。改めてお断りしておきますが、授業中ではありません。休み時間の教室内を撮影したものです。
しかも、2週間前に聞こえていた「教室に入って!」という大きな声が聞こえません。聞けば3年生は委員会の取組としてこの活動を実践しているとのこと。もちろん生徒自身の発案です。

本校には「鹿浜菜の花中学校 授業の10の約束」というものがあります。その第2項目が「チャイム着席を守りましょう」です。今度は「校長が否定してどうするんだ!」と叱られそうですが、私はこの項目が好きではありません。

それは「チャイム着席」ではなく「チャイム始業」を求めているからです。

チャイム着席は受け身(先生に言われてから着席する)であることが多いのですが、「チャイム始業」は違います。チャイム前に着席を完了されると、教員はチャイムが鳴る前に教室にいなくてはなりません。写真の通りです。これは生徒から教員への強烈なメッセージになります。
「先生、授業を始めてください!私たちはすでに準備が整っていますよ!」
気がつけばすでに「チャイム始業」になっていました。
自ら行動を起こす生徒たち。そういう生徒を育てる先生たち。
すごい!恐るべし。