三者面談が始まりました。特に3年生は「進路選択」に向けてとても大切な面談になると思います。短い時間ですが、どうぞ有意義な活用になるよう、ご家庭で事前の話し合いを持つようにしてください。
さて、私もかつて教員時代は「自分に合った高校を選ぶように」と話していた時がありましたが、「自分に合った高校」とは、いったいどんな高校でしょうか。
例えば「自分に合った」の条件を10、挙げてみてるとします。
1、校舎がきれい
2、校風がよい
3、近い方がよい
4、やりたい部活がある
5、行事が楽しそう
6、学費は抑えたい
7、大学進学に有利(就職に有利)
8、とりたい資格がとれる
9、もちろん授業は楽しそう
10、校則は厳しくない
さて、こんな学校はあるのでしょうか?
「自分に合った」という考え方にとらわれすぎてしまうと、高校選びがとても難しくなってしまうことがあります。前述の10の条件に、あえて「学力」を入れませんでしたが、当然ここには「自分の学力に合った」という条件も加わるはずです。そうするとさらに選ぶことが難しくなります。なぜでしょう?
もうおわかりいただけたと思いますが、自分の出した全ての条件に合う学校など存在しない。私はそう思っています。「自分に合った」とは「自分の出す条件に合った」ではないのです。
では、どうすればいいのでしょう。
一つの考え方として「自分を(自分が)合わせる」という方法があります。私はこの「自分を(自分が)合わせる力」がとても大切だと思っています。
条件をいくつか挙げてみる。でも全てを満たす高校は恐らく見つからない。なので、その条件の中の「これだけは譲れない」というものに絞る。それ以外の部分は「その高校に自分を合わせる」。
一見、意思が弱いとか、自分の考えを持っていない、と思われてしまうような気もしますが、決してそのようなことはありません。「自分を合わせる」という力はとても素晴らしい能力だと、私は思っています。
明日、もう少し詳しくお伝えしましょう。
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