9月になりました。
今週は定期考査週間です。授業を巡回しているとほとんどのクラスが考査に向けての演習や重要事項の解説をしています。巡回の最後にはいつも7組へ行くのですが、先週、7組へ行くと音楽が聞こえてきました。
7組は定期考査を行いませんので、この日も特別な授業内容ではなく、普段通りの授業(音楽)をやっていました。
教室に近づくにつれ聞こえてくる音楽。校長でありながら大変お恥ずかしい限りなのですが、演奏が聞こえてきた時に「どこかで聞いた曲だなぁ」と、一瞬他人事のような気持ちになってしまいました。
次の瞬間「あっ、これ校歌だ」と我に返り、7組の教室に向かいました。
生徒が口ずさむ校歌を聴いたのは、本当に久しぶり。いったいいつ以来でしょうか。
例年でしたら、春には毎時間のように音楽室から校歌が聞こえてきます。1年生が授業で習い、春開催の運動会では全校生徒が大きな声で歌います。もちろん始業式、入学式も、です。時には音楽室から教室に戻る際、廊下や階段で生徒が口ずさんでいたりします。何度も何度も耳にするので、いつの間にか校歌に馴染んでしまいます。ですから「どこかで聴いた曲だな」なんて思うことは、まずありません。
今年はそうした光景がありませんでしたから、唯一、学校ホームページで校歌を聞く程度なのですが、そう何度も聞くものでもありません。
マスクをしながら飛沫が飛ばない程度の小さな声で歌う7組さんの歌声が、素敵な本校の校歌と、ささやかな日常の平和を思い出させてくれました。
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