鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年9月4日(金)
計画

昨日から定期考査が始まりました。生徒の皆さん、これまでの学習の成果を発揮することができているでしょうか。
「予想していた問題と違って難しかったなあ」とか
「思ったより簡単だったぞ」とか
いろいろな感想を持ったことでしょう。
以前この校長日記に書いたとおり、結果が全てではありません。何が理解できていて、何が理解できていないのか、それを見極めるのが定期考査です。
その日の出来に一喜一憂しすぎずに、今日、明日の科目に集中してください。勉強ができるようになりたいという願いを叶えるには、勉強するしかありませんから。

ところで昨日、あるクラスの学習計画表を拝見させていただきました。定期考査に向けて作成した計画表です。
「計画」と言うことに関しては、苦い経験があります。私の一つの転機となった思い出です。
当時体育科教員だった私は、運動会の運営委員長をやっていました。全体的な計画は提示していたものの、学年練習や全校練習の内容や進め方について明示していませんでした。
理由は簡単です。「やろうと思ったことは、どうせ計画通りには進まない。その場でやらなければいけないことを考えて臨機応変にやればいい」と思っていたからです。

すると、当時教務主任をやっておられた先輩教員に諭されました。
「大久保さん、計画は大事だよ。当日までの道のりを明示すると、やらなければいけないこと、忘れていたことが見えてくる。計画を立てずに実行すると、それに気づかないまま本番を迎え、あれを忘れてた、とか、これができてない、と慌てることになる。計画はあくまでも計画だからそのとおり実行しなければいけないものではない。臨機応変というのは計画通りに行かない事態が発生したときに使う言葉だから」
「それとね、大久保さんの頭の中身は見えないからね。考えていることは示してもらわないと、誰にも伝わらないよ」

それ以来私は計画を立てることを大切にしています。計画を立てると先が見えるので不思議と余裕が出てきます。今起きていることにバタバタしなくなります。ゆとりある対応がとれるようになります。

いい加減な私を変えてくれた苦くも、ありがたい経験です。