鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年9月11日(金)
プロフェッショナルとは 最終回

今日はシリーズ最終回。私は個人的に今日の下りが大好きで、一番大事にしなければいけないと思っています。キーワードは「数値」。どうぞお読みください。

数値のとらえ方でトラブルを起こす。 たとえば…

・作業時間は「8:00〜19:00までです」の決められた数値があるにもかかわらず、19:01まで音を出して近隣とトラブルを起こした。
・5mm以内という数値に対して、5.1mmであったためやり直しとなった。
→「以上」「以下」「〜まで」をよく理解し、目標数値を安全側(超過しない)において作業を進める。19:00までという数値に対して、目標が19:00では、間違いを起こすのは当たり前である。

いかがですか?私たちは「つい」とか「やむを得ず」と言葉で時間をオーバーしたりすることがあります。そうした「つい」や「やむを得ず」がいつの間にか常態化してしまうことすらあります。
会議が定刻に始まらない → 事案検討が終わらない → 会議時間が延長する → 次の作業に影響がでる
これが常態化するとみんながイライラします。それが通常の作業に影響を及ぼし、新たなトラブルが発生する。こうした負のスパイラルは避けなければいけません。

厳しい指摘が続くこのシリーズでしたが、最後はこんな言葉で締めくくられています。

現場の作業は一人や一職種ではできないものです。各職種各人が自分の守備範囲を守りながら次に渡せる現場は、必ずお互いに作業がやりやすい現場となり、工程も品質もよいものとなります。しかし「オレくらい、いいだろう」と言う人が一人でもいると、その現場は工程も守れず、お金がかかり、品質の悪い現場になります。たった一人でそうなっていきます。お互いにまずは自分が担当する守備範囲をきっちりと守ってください。結果は後でついてきます。そういった意識をしっかり持ち、自分の配下の作業員を鍛え上げていくことによって、次の現場はもっといい作業ができるし、三年後、五年後はきっと素晴らしい集団になっているはずです。素晴らしいプロ集団となるために、職長さん、がんばってください。ある時には鬼になってください。素晴らしい集団同士で仕事をやりましょう!

(※このシリーズ終わり。この資料の教育的活用については当時の現場所長様の了承を得ています)