鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年9月15日(火)
自分を知る

昨日の校長日記に総合高校で行われている「産業社会と人間」という科目があることを紹介しました。3年生が1,2年生向けにプレゼンテーションを行っているという話です。

実は昨日の1年生学年集会でこんな出来事がありました。

「1年生学年集会に3年生の学級委員が話をしにいく」。直前にこんな話を耳にしたので、どんな話をするのか楽しみになり様子をうかがいに行ってみました。
3年生学級委員の話の内容、詳細は、恐らく学年だよりなどで紹介される気がしますので、ここでは触れずにおきますが、定期考査前に行われていた授業態度向上キャンペーンの結果をもとに、自分たちが1年生だったときの状況を振り返りながら、何を、どう改善してきたのか、1年生にどうあってほしいかなど、生徒の目線で語りかける素晴らしい内容でした。

昨日「先輩や先人の話を聞くことで、自分の見識を広げ、自己の興味の幅を広げていく。これはとても大切で、本校でもどんどん実践していきたいキャリア教育の一つです」と書かせていただいています。この学年集会の取組はまさにこれにつながる「キャリア教育」です。
3年生にしてみれば「あまりよくなかった過去(1年生の時はあまりいい授業態度ではなかったと自己反省していました)」に目を向けてることになります。そしてその課題を克服するために何をしてきたのかを振り返ることができます。それを後輩にわかりやすく、かつ説得力のある表現で伝えるにはどうすればよいか考えることにつながります。この力こそ、今中学生に身に付けさせたい力です。
1年生にとっては「自分たちの課題」に気づかされることになります。先輩はそれをどう克服してきたかを知る機会になります。それを自分たちの身に置き換えて「では、自分たちはどうすればよいか」を考えることにつながります。「先人から学ぶ」も、今中学生に身に付けさせたい力です。

この学びがどれだけ深いものであるか。

それを伝え自覚させていくこと。これが教師の役目なのだな、と考えています。