鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年9月29日(火)
秋の交通安全週間

この時期になると、主要交差点に「交通安全週間」と掲げられたテントが張られます。そう、今は秋の交通安全週間です(9月21日〜9月30日)。
残念なことに、今年度に入り数回、近隣の方から「登下校中のマナーが悪い」というご指摘を受けています。道幅いっぱいに広がって歩いていたり、雨上がりの時には傘を振り回している生徒もいるようです。ご指摘を受けるたびに各学級で担任から声かけをしているのですが、なかなか行動改善には至らない生徒がいるのかもしれません。

「他人事ではいけない」と思い、警視庁ホームページより「区市町村別交通人身事故発生状況(令和2年8月末)」を検索してみました。足立区では今年に入り8月末までに881件の事故が発生し、7名が死亡、986名が負傷していることがわかりました。この数字は23区内で比較しても決して少ない数字ではありません。
中学生は時として自己中心的な考え方を強くもってしまうことがあります。「自分は歩行者(弱者)だから、車の方が自分をよけなければいけない」とか、「未成年だから事故を起こしても自分は責任をとらなくてもよい」などと思いがちです。
これは大きな間違いです。例えば車がよけられないような状況をつくってしまい、事故にあって痛い思いをするのは自分ですし、万が一命を落とすようなことになってしまったら、それこそ取り返しはつきません。歩行者であっても細心の注意を払うことは大切です。
また最近はずいぶん周知されてきたようにも思いますが、中学生であったとしても自転車運転中に事故を起こしてしまえば損害賠償請求を受けます。自転車でも死亡事故や後遺症を残すような重大事故になりますので、その場合の損害賠償請求は数千万円から億単位の請求になることも珍しくありません。

交通事故は、起きてから注意しても遅い。この交通安全週間を機に、まず登下校のマナー改善から交通安全を意識できるようにしましょう。