鹿浜菜の花中学校

校長日記

<<前のページ | 次のページ>>
2020年10月12日(月)
後期スタート

新型コロナウイルス感染拡大防止に始まった令和2年度も後期になりました。休校や分割登校など学校運営にも様々な影響があり、本校開校以来、いや学校制度始まって以来の事態とも言える状況が、今なお続いています。しかしいつまでも異常事態と言っている訳にもいきません。前期の終業式に生徒の皆さんには「整える」という話をしました。今日の始業式でも改めてその話をしています。
今週は、後期の始まりに当たって何を「整える」のか、お伝えしていきます。
まずは学校全体として。

「言語環境を整える」
言葉は最も重要なコミュニケーションツールです。3ヶ月間、たくさんの生徒の皆さんと話をしてきました。その中で大変気になったことがあります。それは「関係ない」という言葉です。その言葉で全てを閉ざそうとする。そして「関係ない」からという理由で、そこにいる人たちに乱暴な言葉を吐き捨てる。言葉は「人間関係のありなし」で使い分けるものではありません。むしろ見ず知らずの人に声をかけられた時にこそ、丁寧な言葉遣いで対応しなければいけないものです。いつでも、どこでも、誰に対してでも、丁寧な言葉を使うことが大切です。「知らねぇ、関係ねぇ」などとという言葉は誰に対してでも、使うものではないのです。ましてや学校はすべての人が同じ場所、同じ時間を過ごす場です。ここで起きている出来事は、すべての人に関わってくる出来事になります。「関係ない」ということは一切ないのです。
もう一つは気になったのは、人を傷つける言葉です。これは絶対に許すわけにはいきません。人をからかうような言葉、命令や脅し、自分の中にある不安やイライラ、ストレスを言葉で発散させようとしたり、単に「ふざけて」という理由から、そうした言葉を使っている。どのような理由があっても、「人を傷つける言葉」は許される行為ではないことを、改めてしっかりと指導していきます。「そんなつもりはなかった」は言われた側には通用しない言い訳です。

これを読むと「そんなにひどいのか」と思われる方もいたかもしれません。それは違います。ほとんどの生徒が丁寧な言葉を使うことができています。しかし言葉については全員が丁寧に使うことができない限り、トラブルをなくすことができません。99%ではダメなのです。ですから、後期は100%、言語環境を整えることからスタートします。
ご家庭でも、どうぞ美しい言語環境を!