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今、漫画を読んでいます。とは言っても日本中で流行っている「鬼」を退治するものではありません。妻の薦めもあり読み始めた「リエゾン 〜こどものこころ診療所〜(原作:竹村優作)」という医療系漫画で、親子関係や児童生徒の行動、心理を理解するのに役立つエピソードがリアルに描かれています。
今日この漫画を取り上げたのは、今月が「児童虐待防止月間」であることにも関連しています。1シーンを紹介しますので改めて「考えるきっかけ」になればと思います。
(主人公が診療所で赤ちゃんを抱っこしながらの会話です)
「えっと、今って…、発達心理学でいうところの、まだ愛着形成ができていない段階ってことですよね?」
「はい…赤ちゃんはアイコンタクトや肌の触れ合い、といった親との関わりによって愛着という絆を形成していきます。
順調に愛着が形成されると親が側を離れれば、不安になって泣き出し…、抱っこされれば安心して落ち着く…、などといった行動を繰り返しながら、行動範囲を広げても親のいる所へ戻れば安全だということを学んで、外の世界に安心して飛び出していけるようになるんです。」
(リエゾン 〜こどものこころ診療所〜 第2巻より引用)
いかがでしょうか。アイコンタクト、肌の触れあい、親がそばを離れると不安になり泣き出し、抱っこされれば安心して落ち着く。子どもが中学生になった今になって振り返ってみると「そんな頃もあったなあ」と思い出すことも多いのではないでしょうか。
しかしこの話には続きがあります。続きはまた明日紹介させていただきますが、幼少期のこうした経験は、実は大変重要なことのようです。
もし子どもと目を合わせようとしなかったら…。
もし頬をすりあわせるようなスキンシップをしなかったら…。
泣いても抱っこをしてあげなかったら…。
明日に続きます。
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