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今日は土曜授業日です。定期考査2日目、生徒の皆さんには全力を尽くしてもらいたいものです。
ところで先日、ある生徒と校長室で話をしていました。その生徒は将来、美容師になりたいという夢をもっていました。小さい頃からお母さんに髪を結ってもらっていたそうです。お母さんは美容師さんではないそうなのですが、いつもそうしてもらうことが心地よかったのでしょう。いつの頃からか「美容師になりたい」と思うようになったそうです。
私の友人にも美容師がいます。現在はその職には就いていないのですが、若い頃、こんな話をしてくれました。「美容師もお客さんからお金をもらう商売だ。でも、スーパーやデパートのように、物を売っているのではない。私たちは『技術』を売っている」。
かっこいいな、と思いました。だから今でも忘れることはありません。
私たちは何かを手に入れる時に、その対価としてお金を払い生活をしています。それが食べ物であったり、衣服であったり、生活必需品という考え方をすると、そのほとんどは「品物」です。お金を支払うことで品物を手に入れる。要するに手元に何か残ることが前提になる場合が多い。ですが美容師さんは、自分の「技術」を売っている。
確かにその通りだな、と思いました。手元には何も残らないけれど、自分にはできないことをやってもらえる。それによって気持ちが引き締まったり、気分転換ができたりする。私たちはその人の技術を買っているのです。
将来の夢をもつこと。これは中学生にとっては活力になります。その夢を叶えるために今できること。それは…
「今日の定期考査、がんばろう!」
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