今日は昨日に続きもう一つ、最近の中学生に身近な人権侵害について触れておきたいと思います。それは「SNS」上の人権侵害です。
これも最初に断っておきますが、あだ名同様「SNS」自体を否定するものではありません。SNSの特性を悪用して、人権侵害行為を行うことがいけないことです。それを踏まえた上で、なくならないSNS上のトラブルについて考えたいと思います。
SNS上に自分の考えを載せることは悪いことではありません。しかし「自分の考えを載せること」と「人の考えを否定すること」は違います。
私はSNSを使って情報発信をすることはほとんどありませんし見ることもありませんが、報道等でコメントを見たりすると感じることがあります。そのコメントの多くは「自分の意見がない」。ただひたすらに「人の発言や行為を否定」ことで、あたかも自分が正論を述べているような気になっている。そんなコメントが多いように思うのです。また特にそれは「匿名」である場合に多く、エスカレートすると否定が誹謗中傷に変わり、単に人を陥れることが目的になっているのではないかと疑いたくなったりもします。
今、もしSNS上の誹謗中傷に悩んでいる人がいたら、ぜひ公的な相談窓口にすぐに相談してください。SNS上の誹謗中傷は犯罪行為に値しますから、学校だけで解決することは困難です。我慢したり、見て見ぬふりをする必要はありません。発する自分の言葉には責任をとってもらう。匿名の相手だからこそ、しっかりと責任をとってもらわなければいけないのです。
そして人の意見を否定するのではなく、自分の意見を主張することができる人になってもらいたいと願っています。
さて明日は土曜授業日です。お忘れなきようお願いいたします。
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