鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2021年1月21日(木)
骨髄提供

阪神淡路大震災発生から3日後。神戸に暮らす友人のことが気になりながらも、1995年1月20日、骨髄提供手術を行いました。手術時間は約1時間半程度。

当時はまだ骨髄バンクが開設されて数年しか経っておらず、全国的にも提供例はそれほど多くなかった時代でした。私が入院した病院でもまだ数回しか行っていない骨髄提供手術。そのためか、事前に主治医の先生からこんな相談を受けていました。
「あなたの手術の様子を録画させていただきたいのですが」

理由は今後のドナーのために、どのような手術を行っているか実際の映像として見せることができれば、ということでした。
私は「ぜひ!」と即答しました。しかも条件をつけて。

条件1 その映像を私もほしい
条件2 その映像を教材として使いたい

主治医は私が中学校保健体育科の教員であることを知っています。この条件に快く賛成をしてくれました。

なので、私の手元には、今でも手術の映像が残っています。
病室で麻酔の注射を受けているところ。手術室に移動してから全身麻酔にかかるまで。もちろん骨髄を採取する様子も含め、ほぼ、一部始終が映像として残されています。

しかしこれには後日談があります。

退院の時に主治医さんからビデオテープ(当時はVHSテープでした。懐かしいですね。)をいただく際に言われました。
「撮影のご協力ありがとうございました。でもこの映像は新規ドナーの方には見せないことにしました。結構、衝撃的なので…」

退院して家に帰ってから数日後、映像を見ました。確かに…でした(汗)。
(明日へ続く)