鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2021年1月28日(木)
やさしい木

春を感じる。今日は「やさしい木」。
やさしい木、本校が人権教育の取組の一環として行っているものです。
約一週間をかけて、先生方が気づいた「生徒たちのやさしい行動」を「やさしい木」に葉っぱとして貼り付けていくというもの。
当初は幹と枝しかなかった木に、たくさんの葉が生い茂りました(写真右)。

それぞれの葉に書かれているものをいくつか紹介しましょう。
「何も言わなくても手伝ってくれる。気がついてくれる。さすが3年生」
「先生が話している時に、私語をしていた人に「シーッ」と静かにするのを促してくれた(2年生)」
「(掃除の時)分担の場所が終わった人たちが、まだやっているところを手伝ってくれました(7組)」

他にも上げればきりがないのですが、「これができる生徒になってほしい」と思ったものがありました。
「給食当番が片付け忘れてしまったトングを、代わりに片付けてくれました(1年生)」(写真左)

中学生の特徴、もしかすると学校文化の特徴なのかもしれません。係や当番の人が与えられた仕事を忘れたりすると、どうしてもそれを指摘する発言が多くなります。
例えば黒板が汚れている。授業が終わると黒板をきれいにするのは日直の仕事だとします。すると「先生!〇〇さんが日直の仕事をやってません!」

確かに仕事を忘れてしまったのはよくないことです。でも、もしそれに気づいていたのなら、あなたが黒板をきれいにしてくれていいのですよ。

「係だからやる。当番だからやる」は、裏を返すと「係じゃないから、当番じゃないから、やらない」。
係や当番じゃないときだって、やっていいのです。

当番が片付け忘れてしまったトングを片付けてくれた。

私はこの行動が大好きです。