鹿浜菜の花中学校

校長日記

<<前のページ | 次のページ>>
2021年3月1日(月)
3月になりました

3月になりました。
思い起こせば、学校が前代未聞の休校措置となったのが今からちょうど1年前のこと。あれから1年が経ちました。この1年の生活の変化は本当に想像を超えるものでした。その影響はまだまだ各方面に広がっていくことでしょう。
週末に耳にした次の話もその影響を強くうけるもののようです。

厚生労働省が2月22日に人口動態統計速報を発表しています。それによると2020年の出生数(速報値)は87万2683人で、前年比で2万5917人減少したそうです。今後発表される「確定値」では83万〜84万人台となり過去最少を更新する見通しであるとのこと。そして気になるのはここからで、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年は妊娠届の提出が前年を大きく下回っているそうで、21年の出生数は80万人台を割り込む可能性があるといいます。

今年、多くの地域で中止や延期となった「成人式」。今年の新成人は約124万人と報告されていました。それと比べると、わずか20年の間に出生数は40万人近く減少したと言えます。少子化は現実のことなのです。そしてこれが新型コロナウイルスの影響でさらに加速するとしたら…

数字に一喜一憂してはいけないことは確かです。そもそもこの小さな国に1億を超える人口が暮らすことに無理があるのかもしれませんし、家族という考え方自体が変わってきている時代でもあります。少子化は必然という捉え方もあるのかもしれません。それにしても20年間でマイナス40万人となると2040年頃には出生数が40万人になるかもしれない。そう考えると2060年には…。

暖かい3月の日差しにつつまれながらも、ちょっと不安も残る3月のスタートとなりました。感染者数が減少し、医療体制にも余裕ができて、今週末には緊急事態宣言も解除になりますように。そして元気な子供たちがたくさん学校に通う。この当たり前の光景が100年後も当たり前でありますように。