鹿浜菜の花中学校

校長日記

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2020年4月8日(水)
幻の式辞 その1

今日は昨日予定した「4月7日に読み上げる予定だった式辞」を掲載させていただきます。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、今、誰もが経験をしたことのない対応に迫られています。そうした今だからこそ大切にしたいこと。堅苦しい「式辞」ではなく、そんな校長の思い、願いとしてお読みいただければと思います。 

式辞

 いつもよりずいぶんと早く桜の花が満開になり、その花びらを実に32年ぶりと言われる、季節外れの大雪が覆った春休み。そんな春休みも終わり、暖かな春の日差しに包まれた、この良き日に、足立区立鹿浜菜の花中学校、新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 私は本校校長、大久保隆一と申します。
 皆さんの入学を、私たち教職員を始め、在校生一同、心待ちにしていました。今日ここに元気な姿を見せてくれた新入生の皆さん、皆さんをお迎えできましたこと、心よりうれしく思います。
 また、本日ご出席いただきました保護者の皆様には、お子様のご入学、心からお祝い申し上げます。本来であればさらに多くのご家族の皆様、またご来賓の皆様をお招きし、お子様のご入学を共に祝う式にするところではございますが、このような形になりましたことを、ご理解いただければ幸いです。
 さて、突然ではございますが、新入生のみなさん、そして保護者の皆様、私たちは、本日まで大切なメッセージを直接お伝えすることが出来ずにいました。今日改めてこの場をお借りしてお伝えしようと思います。義務教育六年、小学校のご卒業おめでとうございます。
 3月2日より突如として学校は休校となりました。六年間を共に過ごした友達や、お世話になった先生方との最後の思い出を、十分に創り上げることが出来ないまま、皆さんは小学校を巣立ったことでしょう。「いつも」であれば、私たち中学校の教職員も、卒業式にお招きいただき、「卒業おめでとう」の言葉を直接お伝えしていました。しかし今、世界を脅かしている新型コロナウイルスの脅威は、それを許してはくれませんでした。これまで当たり前のように行ってきた「いつもの風景」が、当たり前ではないということを思い知らされました。その余波は、今日、この日まで続いています。
 
 全部掲載してしまうと、明日のネタがなくなってしまうので、続きは明日。

2020年4月7日(火)
入学式は延期となりました

 改めまして、令和2年度より本校校長となりました大久保隆一(おおくぼ りゅういち)です。どうぞよろしくお願いいたします。
 昨年度までは本校副校長を務めておりました。縁あって今年度からは、引き続き本校の校長として勤務することとなり、また皆様と一緒によりよい学校づくりに励むことができることを大変喜ばしく思っています。
 ところで昨日(4/6)の夕方に、突然学校ホームページが閲覧できない状況になってしまいました。どうやら足立区全体で学校ホームページへのアクセスが集中したことにより、いわゆるパンク状態になったことが原因のようです。重要かつ緊急な案内は学校ホームページや学校メール配信でお知らせすると告知していたにもかかわらず、このような事態になりましたことをお詫び申し上げます。特に新入生の皆様におかれましては、連絡手段が学校ホームページに限られていますので、入学式延期のお知らせが十分に行き届かなかったことと思われます。ご不便、ご不安を感じさせてしまい。本当に申し訳ございませんでした。
 
 さて、楽しみにしていた入学式が急きょ延期になりました。2,3年生にとっても、久しぶりに学校で友達と会える日(4/8に予定していた登校日も延期)がまた先延ばしになってしまいました。私たち教職員も、新入生そして進級した2年生、3年生の姿を見る日を楽しみにしていました。残念ですが、今しばらくおあずけのようです。
 私自身も、校長として初めての入学式となる今日をとても楽しみにしていました。来賓もお招きできない、保護者も1名限り、得きるだけ縮小した入学式になることは承知していながらも式辞を考え、皆さんを迎える準備をしていました。
 その式辞を今、改めて読み返しています。すると気づきました。この式辞は春休み直後の今だからこそ伝えたい、そんな内容のような気がしてきました。

 「よし、ならばこの場を借りて、この式辞を掲載しよう!」

 延期となった入学式本番までには、もう一度式辞は考え直します。まずは今、私が校長として伝えたいことを、新入生へ、2,3年生へ、そして保護者の皆様に伝えよう。
 まだまだ休校が続きます。その間、私もできる限りこの校長日記を更新していきます。思い返すと副校長時代に「副校長だより」を発行していました。突如の休校で中途半端に終わってしまった「職員室の片隅から」(昨年度発行していた副校長だよりの題名)をここで再開してみよう。そんな気持ちです。

 休校している間に、職員室の片隅ではなく「職員室のお隣から」になってしまいましたが…(笑)

          (次回は「幻の式辞〜前編〜」です」

2019年11月27日(水)
弁当の日

 気温も下がり、秋が深まってまいりました。風邪など引かぬようお気をつけください。
 今日は1年に1回の弁当の日です。人権教育、食育の一環として年1回、自分でお弁当を作り、食材へのありがたみ、いつもお弁当を作ってくれる家族のありがたみ、給食のありがたみ、自立して生きていくための第1歩など様々なことを感じることができる日です。
 我が家では年1回のこの行事ですが、実は家内からはあまり評判はよろしくありません。なぜなら、前日から私がメニューについて「どうやって作るのか、時間はどれくらい、塩はどれくらい、醤油はどれくらい・・・」とうるさいですし、当日は朝早くから慣れない台所で私がごそごそと何やらはじめ、作り終わった後の台所は決して美しくはなく、家内からするとやっかいな行事なのだと思います。
 私自身も面倒だと思う気持ちの方が強いかもしれません。やめて、給食にした方がどれほど楽かとも思います。
 しかし、弁当の日がなかったら、1年間いやこの先、私は自分で弁当を作ることはないと思います。だとすると、年に1回、食材や家族、給食へのありがたみが実感できるこの日は大切にしなければいけないと思っています。
 皆さんのご家庭でももしかしたら歓迎されていない行事かもしれません。できればなくしたいと思っている方もいるかもしれません。
 しかし、先ほど書いたとおり自分で弁当を作るという活動はたくさんのことを学べるチャンスですし、書いたこと以外にも人によって色々なことを感じることができます。
 生徒500人で、全校で、それを実施できる喜びははかりしれません。教師も自分で作ります。生徒と教師が一緒に自分で作った弁当を食することににもたくさんの意義があります。
 自立と思いやりの心を育てる弁当の日、今後ともご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。