今日は昨日予定した「4月7日に読み上げる予定だった式辞」を掲載させていただきます。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、今、誰もが経験をしたことのない対応に迫られています。そうした今だからこそ大切にしたいこと。堅苦しい「式辞」ではなく、そんな校長の思い、願いとしてお読みいただければと思います。
式辞
いつもよりずいぶんと早く桜の花が満開になり、その花びらを実に32年ぶりと言われる、季節外れの大雪が覆った春休み。そんな春休みも終わり、暖かな春の日差しに包まれた、この良き日に、足立区立鹿浜菜の花中学校、新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
私は本校校長、大久保隆一と申します。
皆さんの入学を、私たち教職員を始め、在校生一同、心待ちにしていました。今日ここに元気な姿を見せてくれた新入生の皆さん、皆さんをお迎えできましたこと、心よりうれしく思います。
また、本日ご出席いただきました保護者の皆様には、お子様のご入学、心からお祝い申し上げます。本来であればさらに多くのご家族の皆様、またご来賓の皆様をお招きし、お子様のご入学を共に祝う式にするところではございますが、このような形になりましたことを、ご理解いただければ幸いです。
さて、突然ではございますが、新入生のみなさん、そして保護者の皆様、私たちは、本日まで大切なメッセージを直接お伝えすることが出来ずにいました。今日改めてこの場をお借りしてお伝えしようと思います。義務教育六年、小学校のご卒業おめでとうございます。
3月2日より突如として学校は休校となりました。六年間を共に過ごした友達や、お世話になった先生方との最後の思い出を、十分に創り上げることが出来ないまま、皆さんは小学校を巣立ったことでしょう。「いつも」であれば、私たち中学校の教職員も、卒業式にお招きいただき、「卒業おめでとう」の言葉を直接お伝えしていました。しかし今、世界を脅かしている新型コロナウイルスの脅威は、それを許してはくれませんでした。これまで当たり前のように行ってきた「いつもの風景」が、当たり前ではないということを思い知らされました。その余波は、今日、この日まで続いています。
全部掲載してしまうと、明日のネタがなくなってしまうので、続きは明日。
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